2020.02.20 お知らせ

ISIDとアラヤ、深層強化学習による建機の自動化開発支援サービスで業務提携

株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:名和 亮一、以下ISID)と株式会社アラヤ(本社:東京都港区、代表取締役:金井 良太)は、人工知能(AI)の要素技術である深層強化学習や模倣学習を用いた、建機の自動化開発支援サービスで業務提携し、本日よりサービス提供を開始します。

<左:シミュレーションモデル開発GUIイメージ画面 右:シミュレーション実行画面>

本サービスは、自動化開発に取り組む建機メーカーを対象に、機械設計分野で多数の採用実績を持つ高速シミュレーター「Vortex Studio」のライセンス提供、導入支援に加え、熟練者の動きを自ら学習するAIアルゴリズムの開発・実装を一連のサービスとして提供するものです。複雑で操作難易度の高い建機のAIによる自動操縦シミュレーションを可能にし、操作自動化に向けた実験と分析業務の効率化を実現します。

■提供サービスの概要■
本サービスは、機械操作の高速シミュレーターであるVortex Studioを実行環境として、ライセンス提供、導入支援、AIアルゴリズムの開発・実装を一連のサービスとして提供します。Vortex Studioを強化学習アルゴリズムの開発キットであるOpenAI Gymのインターフェースに対応させることで、深層強化学習・模倣学習のプロセスを実行することを可能としました。主なサービス構成は次のとおりです。

<提供サービスの構成>
実行環境:Vortex Studio
サービス内容:建設機械の高度な操作自動化に向けた技術支援サービスを提供
・機械学習適用テーマの選定と適用手法の策定
・機械学習の実行環境設計および構築
・対象とする機械のVortexシミュレーターモデルおよび検証シーンデータの作成
・自律エージェント(最適な行動を取る人工知能)の生成
・自律エージェントの動作分析と実務へのフィードバック
・実機械実装への適用検討

■Vortex Studioについて■
Vortex Studioは、CM Labs Simulations(本社:カナダ・ケベック州モントリオール)が開発・提供する機械操作のシミュレーターソフトウエアです。
計算効率の高いアルゴリズムを用い、機構運動/ケーブル変形/土の掘削を含む作業のシミュレーションを高速で行うことができます。建機、海運、防衛等の分野で30年以上の利用実績があり、世界中で100社を超える企業に採用されています。ISIDは2017年にVortex Studioの取り扱いを開始し、代理店としてVortex Studioとその活用技術を提供、顧客企業における機械操作制御の革新を支援しています。

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プレスリリース (PDF)
アラヤの建設機械自動化(自動操縦)の取り組みについて